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GM
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GEのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・コストリーダーシップ戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略

 

デルタモデル
・カスタマー・ソリューション
・システム・ロックイン

GMのビジネスモデル分析

@市場浸透戦略、カスタマー・ソリューション
自動車業界で覇権を持っていたフォードに対抗するべく、1920年にアルフレッド・スローン氏がCEOに就任します。

 

スローン氏は、顧客ニーズがフォードが主導するとにかく安い車では無く、デザインや機能を重視する志向に変わっていることにいち早く気が付きます。

 

GMはもともと複数車種を揃えていましたが、それをより顧客ターゲットごとに明確に区分して、低価格層はシボレー、高価格層はキャデラックのように全方位へ車種のラインナップを整備していきます。

 

また、資本関係のあった大手化学メーカーのデュポン共同で専用塗料を開発したことで、他社には無い多彩なカラーバリエーションも実現します。

 

このように、顧客の選択肢を増やしたことで、フォードから顧客を奪い取り、世界一のシェアを持つ自動車メーカーの地位を確立します。

 

他社がやっていないカスタマーソリューションを実現すれば、シェアを奪いとれることを証明した事例と言えます。

 

Aコストリーダーシップ戦略
世界一の地位を確立したGMは、コスト競争力を強化してトップを盤石なものにしていくことを目指します。

 

ROI(投資収益率)による管理や原価管理などを徹底することで、収益基盤を強化していきました。

 

こういった会計管理の手法は米国のみならず、世界でモデルケースとして参考にされています。

 

また、多品種を効率的に生産する生産方式の確立も進めました。

 

これは、事業部制を導入することで各部門の権限を強めて、各部門で効率性を高める生産方式を追求させることで実現しました。

 

当時の生産方式は、多品種を生産したとしても、それぞれの車種が大量に生産できるだけ販売シェアが大きかったGMだからこそできた、コストリーダーシップ戦略であったと言えます。

 

Bシステム・ロックイン
スローン氏の功績としてよく言われるのが、毎年モデルチェンジをすることで顧客の買い替え需要を掘り起こすというマーケティング手法です。学問的には計画的陳腐化と言われます。

 

さらに、GMは下取り制度やオートローンを整備したことで、顧客の購買意欲を簡単に実現できるような環境を用意しました。

 

これにより、一度GMに流れてきたユーザーは囲い込むことができ、その顧客は数年で車を買い替えるというシステム・ロックインの構築に成功します。

 

システムを構築した1930年代から、日系メーカーが台頭する1970年代までGMが圧倒的なトップを独走する仕組みがここで作られました。

総評

アルフレッド・スローンは、敏腕経営者が長きにわたり繁栄できるシステムを構築しました。

 

ただし、完璧なシステムを構築しただけに、その後の経営者たちが育ちませんでした。

 

そして、徐々にシステムは模倣されたり、改善されたり、全く新しい手法に代替えされることで、GMの競争力は失われていきます。

 

その兆候が見えるのが、1970年代に日本メーカーが台頭してきたあたりから、徐々に収益も落ち込んでいきました。

 

2000年代入ってからのGMの凋落ぶりは顕著となり、市場ニーズを読み誤った大型車へのリソース集中などが災いし、赤字決算が定着します。そして、リーマンショックをきっかけに事態はさらに悪化し、ついに2009年に経営破たんします。

 

自社の商圏を確立したシステム・ロックイン戦略であっても陳腐化してしまうことを示した事例と言えます。

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