マイクロソフトの経営戦略

 

マイクロソフトのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・差別化戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略

 

デルタモデル
・システム・ロックイン

マイクロソフトのビジネスモデル分析

@差別化戦略、市場浸透戦略
マイクロソフトは、今や知らない人はいない世界的大企業ですが、特別な戦略はなくビジネスの王道である模倣を極めた会社であると言えます。

 

マイクロソフト最初のヒット商品はOSソフト「ウィンドウズ」です。これもアップルのOSを模倣しています。マイクロソフトの強みは技術力ではなく、マーケティング力であり、まさに経営戦略と言えます。

 

当時、コンピューター業界ではアプリケーションソフトが乱立しており、表計算ソフトやワードソフト、ブラウザソフトなどコンピュータで何か作業するには様々なソフトが必要でした。

 

マイクロソフトではシェアNo.1だったソフトを模倣し、開発費を削減し、その分広告費を投入して販売していくという戦略で、知名度を高めていきました。

 

また、これらソフトをパッケージ化して安価に提供しました。これは一つ一つ揃えなくて良いという顧客の利便性も高めており、シェアは急拡大し、それぞれのソフトのシェアをNo.1へと伸ばしていきました。

 

このようにマイクロソフトの戦略は、パッケージ化による差別化と広告費投入によるブランド力向上を組み合わせた戦略であったと言えます。

 

Aシステム・ロックイン
マイクロソフトと言えば「ウインドウズ、エクセル、ワード」などのイメージがありますが、こうした業界基準をつくったことがマイクロソフトが最強である所以です。

 

前述のとおり、コンピューターの中に組み込まれるソフトは様々な規格が乱立していました。これを、マイクロソフトがOSから細かいソフトまでを一つのパッケージしていきました。

 

シェアを拡大していく中で、マイクロソフトが注目したのは、法人のスイッチコストの高さだと言われています。

 

エクセルやパワポを他社のソフトで見ようとすると互換性がないため見ることができません。また、ソフトが変わると操作方法を一から覚える必要があり非常に面倒です。

 

つまり、マイクロソフトのビジネスは一回囲い込んでしまえば変更されにくいし、する必要性もないと言えます。

 

ここに目をつけたマイクロソフトは、OSから細かいソフトまで互換性を持たせて、一つの商品に仕上げて、法人に積極的に売り込むことで業界基準を構築しました。

 

結果的に、一般家庭にもコンピュータが普及しだすと、仕事で使っているウインドウズで慣れているから、プライベートでもウインドウズを使おうという発想で苦も無く、マイクロソフトは一般家庭という新市場もシェアを独占しました。

 

業界標準を確立する戦略が成功すれば、いかに手堅いビジネスとなるか証明している事例と言えます。

総評

マイクロソフト創業者のビルゲイツは、アップルの創業者スティーブジョブズとよく比較されます。

 

ただ、ビルゲイツはジョブズのような新しいものを生み出すイノベーターではなく、既存のものを上手く組み合わせて世の中に普及させる天才でした。

 

これは日本とアメリカの比較に良く似ていると個人的には思います。新しいものを生み出すのが得意なアメリカと既存技術の組み合わせや改良が得意な日本です。

 

アメリカのようなイノベーション大国を日本も目指すべきという論調がありますが、起業しやすい環境は整える一方でアメリカを目指す必要はないと思います。

 

最強の経営戦略であるシステム・ロックインの最たる例と言われるマイクロソフトが日本が持っている強みと似ているということは、それを強く肯定しています。

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