ユニクロの経営戦略

 

ユニクロのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・コストリーダーシップ戦略
・差別化戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略
・製品開発戦略

 

デルタモデル
・ベスト・プロダクト
・カスタマー・ソリューション

ユニクロのビジネスモデル分析

@コストリーダーシップ戦略、ベスト・プロダクツ
ユニクロの最大の特徴は、SPA化にあります。

 

SPA化とは、製品の企画、製造、販売までの全てのプロセスを自社で完結させるビジネスモデルです。ユニクロは国内のメーカーとしては他社に先駆けて、このSPA化に取り組みました。

 

当時のアパレル業界では中間に卸業者が入れる方法が一般的で、中間マージンが発生するため原価が高くなっていました。

 

それに対して、自社で全て完結するユニクロは他社と同等製品を安い価格で仕入可能とし、他社より優位性のある価格を実現しました。

 

このコストメリットを活かして、次々に大型店を出店し規模の経済で更なる原価低減を進めていった戦略は典型的なコストリーダーシップ戦略と言えます。

 

A差別化戦略、市場浸透戦略
ユニクロは「高品質、低価格」というブランドイメージを全面に押し出し、ユーザーから支持されました。

 

安いものは悪い、良いものは高くなるという当時の常識を覆し、他社と差別化しマーケットシェアを拡大していきました。

 

また、同時に「老若男女問わず着られるカジュアルな服」というブランドイメージも浸透させています。

 

これもまた当時のアパレル業界は、婦人向け、紳士向け、若者向け、子供向け、男性向け、女性向けなどはっきりとブランドごとにターゲットが設定されていました。

 

ユニクロは、競合他社と比べて明確なブランドイメージをより巨大な市場で訴求してマーケットシェアを拡大していきました。

 

ブランドイメージの差別化による市場浸透戦略と言えます。

 

B製品開発戦略、カスタマー・ソリューション
ユニクロの製品開発力もまた強みの一つです。

 

「フリース」「ヒートテック」「シルキードライ」「エアリズム」「ウルトラライトダウン」など様々なヒット製品を世に送り出しています。

 

今まで無かった製品をコンスタント生み出すことも経営戦略において重要なポイントです。ユーザーのニーズを満たすカスタマー・ソリューションという視点を持っていたと考えられます。

 

また、前述したようにユニクロの「高品質、低価格、カジュアル、誰でも着れる」というブランドイメージを壊さない製品開発であった点も成功したポイントです。

 

製品開発戦略を立案する上で参考になる好例だと言えます。

総評

ユニクロのビジネスモデルには、様々な経営戦略が盛り込まれていることが分かります。

 

・SPA化によるコスト低減
・マーケット拡大による規模の経済
・「高品質、低価格、カジュアル、誰でも着れる」というブランドイメージの差別化
・カスタマー・ソリューションに基づいた製品開発
・ブランドイメージに沿った製品開発

 

また、それぞれの経営戦略に矛盾がなくシナジー効果となったことが、ユニクロの急成長の背景にありそうです。

 

ただ、今回はユニクロの素晴らしい点のみをクローズアップしましたが、一方で野菜事業など多角化戦略に失敗した歴史もあります。

 

経営環境や企業風土、業界によって、マッチする戦略は変わってくると考えられます。

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