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ダイエーの経営戦略
ダイエーの経営戦略

 

ダイエーの経営戦略失敗の理由

ダイエーは、食品、衣料品、電化製品など全てが揃っているGMS(総合スーパー)という業態を確立し、業界に衝撃を与えました。

 

さらに、日本初のPBブランド設立や業界初の全国展開を成し遂げるなど、小売業界をリードしてきました。

 

しかし、そんなダイエーも時代の流れについていけず、2004年に産業再生機構の支援のもと再建を進めましたが改善することなく2013年にイオンの完全子会社となったことで会社としては消滅しました。小売業界の王者ダイエーに何が起きたのか考察します。

 

ダイエーの失敗した理由
・地価の暴落
・専門店の台頭
・シナジーの無い多角化戦略

ダイエーの経営戦略分析

@地価の暴落
ダイエーのビジネスモデルは土地を購入して、その土地を担保に資金を集めて大規模店を建てることで拡大してきました。

 

高度経済成長期には、このビジネスモデルは大当たりして、地価が上がり含み益が出ていたため、健全な成長ができていました。

 

それがバブル経済の崩壊をきっかけに地下が暴落することで数兆円という規模の資産額を減らすことになり、財務のバランスが大きく崩れました。

 

債務超過を避けるために、資産を売却してリースに切り替えるなど対策を実行しますが、長期的には費用増となり、本業の経営を圧迫することになりました。

 

バブル崩壊による地価の暴落は、ダイエーが狂いだしたきっかけとも言えます。

 

A専門店の台頭
ダイエーは「よい品をどんどん安く」というコンセプトのもと、価格破壊を起こして成長した企業です。品質はある程度維持されていたものの、価格の安さが全面に出したマーケティングとなっていました。

 

一方で、日本国民の平均所得が上がるにつれて、消費者は価格だけでなく質も求める志向に変化していきます。

 

ユニクロやしまむら、ヤマダ電機やコジマなど専門店の差別化戦略が消費者の心を掴み出し、ダイエーは有効な対策を打ち出せませんでした。

 

前述した地価の暴落による財務の見直しが急務となり、市場ニーズに対する対策が後回しになってしまったことも消費者離れを加速させたと言えます。

 

Bシナジーの無い多角化戦略
ダイエーは、本業である小売以外にも、プロ野球やレジャー、ホテル、教育機関、金融など様々な事業に多角化しています。

 

これは、レジャーやホテル建設に沸いていたバブル経済の代表格ともいえる会社です。

 

シナジーを期待できない業種への進出で、無駄にリソースを使ってしまっていたことは、経営戦略的には失敗と言えます。

 

結果的に、本業である小売業意外ではこれといった成功はできず、本業が苦しくなると撤退を余儀なくされることとなります。

総評

ダイエーの事例は、一つのビジネスモデルが栄華を極め、そして衰退していくプロセスを見ることができます。

 

20世紀のダイエーは間違いなく革命的な企業でした。GMSやPBなど日本初の改革で業界に衝撃を与え、メーカー優位だった業界構造を一変させ、全国展開を成し遂げました。

 

しかし、専門店がそれぞれの得意分野で質の高い商品を提供するという流れにダイエーは対応できず、ダイエーは全ての商品が揃っているがどれも中途半端な状態になってしまいます。

 

この変革のタイミングも悪く、地価暴落で財務対策が急務であり、土地売却、多角化事業の撤退など本業のビジネスモデル変えるというリスクを取れる時期ではありませんでした。

 

成功したビジネスモデルの転換をどのように行うのかは、非常に重要なトピックだと再認識できる事例だと思います。

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