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フォードの経営戦略
フォードの経営戦略

 

フォードの経営戦略失敗の理由

フォードは、アメリカに本社を置く自動車メーカーです。T型フォードで、世界中に自動車を普及させたことで有名です。

 

一方で、長らくゼネラルモーターズの2番手というポジションに甘んじてきた企業でもあります。

 

T型フォードが一世を風靡した1900年前半は間違いなくフォードが世界一の自動車メーカーでした。

 

そんなフォードが、ゼネラルモーターズに主導権を奪われたのはなぜなのか見ていきます。

 

フォードの失敗した理由
・過去の成功への執着
・原価低減にのみこだわった大量生産方式
・オートローンの導入遅れ

フォードの経営戦略分析

@過去の成功への執着
大企業が陥る典型ともいえるのが、過去の成功への執着です。

 

フォードも例外なく、T型フォードでの成功に捕らわれて、T型フォードの生産コストを下げることにだけ注力していました。

 

しかし、実際には顧客のニーズは、より高付加価値な自動車に変わっていました。

 

結果的に、ボディーのデザインやカラーバリエーションにこだわり、スペック面でも上回るGMの車に買い替える顧客が急増しました。

 

T型フォードは「大衆車の車」から「低所得者が最初に乗る車」程度の位置づけに変わっていったのです。

 

A原価低減にのみこだわった大量生産方式
当時のフォードは安価に自動車を生産することにこだわり、徹底した大量生産方式のシステムを確立していました。

 

一方、安く大量に作ることを優先して在庫管理がおろそかになっていました。

 

結果的に、1929年の大恐慌で在庫の山を築き収益を圧迫しました。一方、ライバルだったGMでは生産調整を行いダメージを最小限に留めていました。

 

こうした事態に陥ることで、初めて生産方式の見直しなどに着手したため、完全に出遅れたフォードはGMに主導権を明け渡すこととなりました。

 

Bオートローンの導入遅れ
フォードが犯したもう一つの失策は、オートローンを導入しなかったことです。

 

1920年代後半になると、遅ればせながら高付加価値化の流れに追従を始めたフォードでしたが、競合他社ではさらにオートローンを導入することで、低所得者でも購入しやすくすることが主流となっていました。

 

しかし、ヘンリーフォードは低所得者の借金を道徳的な観点から嫌悪しており、オートローンを導入しませんでした。

 

結果的に、これも消費者がフォードから他社に買い替える原因になりました。

総評

フォードの失敗の要因は「ヘンリーフォードの個人的価値観を経営に持ち込んだこと」です。

 

フォードは、低所得者でも誰でも車を持てるようにしたいと思い、安価な車を大量生産して大成功しました。こういった成功に固執することはよくある話です。

 

ただし、消費者の志向が変わっていることは誰の目からも明らかになっても大きく舵を切れなかったのは、ヘンリーフォード個人の「安い車を消費者に届けたい」という思いを優先していたからとしか言えません。

 

また、オートローンについても、完全に個人の価値観を持ち込んでいます。

 

ワンマン経営が悪いというわけではありませんが、フォードでは悪いところが出てしまった結果と言えます。

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