ページTOPへ

シャープの経営戦略
シャープの経営戦略

 

シャープの経営戦略失敗の理由

もともとシャープは、パナソニックやソニーといったトップ企業の2番手という会社でした。

 

それが一変したのが、液晶テレビでした。

 

2000年前後から液晶パネルへ先行投資を進め、ブラウン管テレビが主流の時代にイノベーションを起こしました。

 

結果としてテレビ事業はトップシェアを獲得し、そのブランド力向上に伴いその他事業も拡大したことでシャープは一躍トップメーカーの仲間入りを果たします。

 

ただ、それも長くは続かず、リーマンショックをきっかけに経営不振に陥ってしまいます。一度高見へと登ったシャープに何が起きたのか考察していきます。

 

シャープの失敗した理由
・液晶事業への過大投資
・将来性を見誤った集中戦略

シャープの経営戦略分析

@液晶事業への過大投資
シャープ経営が再起不能に陥った最大の要因は液晶一本の過大投資であったと言えます。

 

この過大投資は、後に2つの点でシャープを苦しめました。

 

1つ目は、投資による償却費増で製造コストは増大してしまったことです。償却費は企業にとって最も費用負担が大きい項目です。行き過ぎた先行投資は、収益化に時間がかかります。

 

2つ目は、生産能力を上げてシェアを上げすぎてしまったことです。一見シェアを上げることは良いことに見えますが、需要が減ると大きな打撃を受けます。

 

実際に、リーマンショックや地デジ化特需終了で需要が減ると、需要が激減し、シャープは大量在庫を抱えることになりました。

 

このように、欲を出して過大投資したことが、シャープが狂いだした根源と言えます。

 

A将来性を見誤った集中戦略
液晶事業に特化して集中戦略をとったということも、シャープを苦しめる要因となりました。

 

一般的には、コアコンピタンスに特化して集中戦略を取るというのは決して悪い戦略ではありません。ただし、シャープの場合は、市場調査が甘かったと言えます。

 

業界分析のフレームワーク5つの力を用いると明らかなように、シャープは新規参入者や代替品のリスクを全く考慮していなかったと言わざるを得ません。

 

実際に、韓国、中国、台湾などの新興メーカーが強烈に安価な液晶テレビを作ってきた結果、シャープは為すすべなくシェアを奪われました。

 

液晶技術を活かした新製品の開発や多角化の検討など、リスクに備えていなかったことは結果から明らかです。

 

集中戦略の前提には、将来性への分析があるということを教えてくれる事例です。

総評

世界の亀山と言われ、液晶ブランドを確立したシャープは、確かに最高の液晶技術を持っていました。

 

ただ、少しスペックが落ちても、10万円のテレビより5万円のテレビが売れたのです。

 

分析では触れませんでしたが、顧客ニーズを把握できずにスペックを追求しすぎたのもシャープ凋落の原因だったかもしれません。

 

個人的には、日本で作っても十分に価格競争力があるものは作れると思います。要は、原価低減にリソースを集中させていなかっただけだと考えます。

 

いずれにせよ、結果ありきの世の中です。

 

鴻海精密工業という台湾の新興メーカーの傘下になってしまったシャープの末路は教訓になるのではないでしょうか。

スポンサードリンク

リンク集

スポンサードリンク

用語集

スポンサードリンク


ホーム RSS購読 サイトマップ
経営戦略とは 3つの基本戦略 成長マトリックス デルタモデル