スズキの経営戦略

 

スズキのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・集中戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場開発戦略

 

デルタモデル
・ベスト・プロダクト

スズキのビジネスモデル分析

@集中戦略、ベスト・プロダクト
日本の自動車業界と言えば、群雄割拠の超優良企業が勢ぞろいしている市場です。

 

その中でスズキと言えば、軽自動車の会社というイメージを持っていると思います。これこそが、スズキが生き残りのためにとった戦略と言えます。

 

スズキは、自動車業界の戦国時代であった1960年代からトヨタや日産といった大手との真っ向勝負は避けて、軽自動車というセグメントに特化して経営資源を投下してきました。

 

更に、若い女性という明確なターゲットを設定して、圧倒的に安価な車を投入することで、独自の市場を築き上げました。

 

自動車と言えば、ハイブリットや自動運転など最新技術を結集させて各社しのぎを削っていますが、スズキでは必要なもの最小限にしてコストを抑えた車作りが徹底されていました。

 

このコンセプトは、時代の流れにマッチしており、軽自動車市場の拡大とともに、スズキも大きく飛躍していきました。

 

ニッチ市場に特化して、その分野でトップを目指すスズキの戦略は、コスト集中戦略の王道と言えます。

 

A市場開発戦略
スズキと言えば、もう一つがインド市場の開拓です。

 

スズキは、インドの盟主と言われインド国内の乗用車シェア断トツでトップを誇ります。乗用車の約2台に1台がスズキ車です。

 

スズキ進出前のインドでは、まともな自動車メーカーがいなかったため、インド政府が実用的な国民車を作れる合弁相手を探していました。

 

インドの特徴として、小型車が好まれる傾向があり、軽自動車と同じかさらに小型で安価な車が消費者のニーズでした。

 

まさにスズキが日本で培ってきたノウハウを活かせる市場であり、またニッチ市場でトップを目指すというスズキのコンセプトにもマッチしており進出を決めました。

 

当時、大手自動車メーカーがアメリカへ進出していく中での、スズキの戦略であったことも重要です。スズキのインド進出のニュースは、日本国内に衝撃を与えましたが、実際に進出してすぐに投入した車が爆発的ヒットを記録して、進出後数年でインド市場を独占しています。

 

スズキから見れば、勝てる市場に進出したまでということです。自社の強みをしっかりと認識した上で、新しい市場に拡大していくという市場開発戦略のお手本になる事例です。

 

余談ですが、インドは年間販売台数300万台を超えており今急成長している市場です。日本の自動車市場が年間500万台程度ですから、単純に人口10倍のインドのポテンシャルは計り知れません。

 

つまり、スズキはニッチな企業ではなく有力な企業へと変貌しようとしており、これからのスズキに注目です。

総評

スズキの特徴が見える戦略をまとめると以下の2つです。

 

・軽自動車への特化
・インド市場への進出

 

この2つの戦略の背景には「ニッチな市場でトップを取る」というコンセプトがあります。

 

実は、スズキはバイク事業で失敗しているという経験があります。2輪事業としては国内第3位という大手であり、世界でも有数のグローバル企業でありながら厳しい競争で赤字が続いています。

 

こういった失敗も経験していく中で、トップを取らないと収益も安定してこないという考え方になっていきました。

 

弱者がとるべき模範的な経営戦略ですが、これは失敗から学んだ戦略であったことは興味深いところです。

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