アマゾンのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・コストリーダーシップ戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場開発戦略
・多角化戦略

 

デルタモデル
・カスタマー・ソリューション
・システム・ロックイン

アマゾンのビジネスモデル分析

@市場開発戦略、多角化戦略
ナスダックに上場後、資金に余裕ができるとM&Aを駆使した規模拡大を実施します。

 

イギリス最大の書籍販売ECサイトを運営するブックページズやドイツ最大の書籍販売ECサイトを運営するテレブッフを買収し新市場を開拓の足掛かりにしました。

 

また、CDやDVDなどの音楽事業、食品事業、スポーツ用品など、本以外の商品を扱っている会社を買収することで多角化にも着手します。

 

結果的に、2000年初頭にどこよりも先駆けてアマゾンは何でも揃うECサイトという体制を確立していきます。

 

Aコストリーダーシップ戦略
アマゾンと言えば、郊外に巨大に物流センターを持ち、それを一元管理することによって物流面で圧倒的なコスト競争力を出しています。

 

今では多くの企業が取り入れていますが、送料無料と言えばアマゾンの十八番でした。

 

ただ、実はこれは赤字覚悟の戦略でした。大規模倉庫の投資費用だけでも短期で回収できないのに、それに加えて送料を無料にしてしまったのだから当然の結果でした。

 

それでもCEOジェフ・ベゾス氏は短期的な赤字は構わないという考え方で積極的な投資を続けました。

 

結果的に、ユーザーはアマゾンに集まり、ライバル企業は次々と淘汰されていきました。

 

実際に、日本市場でも同様に類似のECサイトが乱立していましたが、アマゾンは1500円以上買い物すると送料が無料にしたために、日本でのシェアを一気に広げました。

 

そして、その他でも購入品の一括購入などを勧めたことで、ユーザー数増加に伴い規模の経済が働くようになり、コスト競争力が高まっていきました。

 

Bカスタマー・ソリューション
アマゾンの経営の根幹にあるのは、顧客満足度を上げれば必ずお客様から支持されるということです。当たり前のことを言っているようで、実行できない企業も多数あります。

 

例えば、アマゾンでは自社の取扱い商品だけでなく、他の販売店で取り扱っている安いものがあればそれが分かりやすく表示されるようになっています。

 

商品を吟味してユーザーが納得して購入できることが支持され、利用者や利用頻度が上がったことで、売上は上昇しました。

 

また、送料無料にもいち早く取り組んでいます。これは漫画や小物など数百円のもの一つでも送料無料ということであり、いくらアマゾンの物流費が安いとは言え、完全な赤字です。

 

ただ、これもユーザーに支持されて、結果的に何でもアマゾンで買えば大丈夫という安心感につながり、全体的にはプラス効果となりました。

 

このようにカスタマーソリューション戦略がアマゾンの経営の根幹を支えています。

 

Cシステム・ロックイン
このように、規模の経済によるコストメリットの追求と顧客満足度向上によるユーザー確保を進めることでアマゾンというサイトに顧客を囲い込み、利益を出すシステムを作り上げます。

 

現在は、kindleというデバイスを販売し電子書籍を提供したり、アマゾンプライムという有料会員制を導入することで、さらに囲い込みを加速させています。

 

アマゾンが集めた優良顧客達にさらに良いサービスを提供することで、利益率を高めていく戦略です。

 

まさに、システム・ロックインを構築した会社がどのようにしてそれを長きにわたり守り抜くのかを知ることができる事例だということもできます。

総評

アマゾンのビジネスモデルは他の先駆けとなり、今ではECサイトのお手本事例となっています。

 

利益に拘らない規模拡大や送料無料など、必ずしも評価されていなかった手法の数々が今ではスタンダードとなっています。

 

今でも、あまり日本の経営には根付いていない考え方をいち早く実践して世界的企業に上り詰めました。

 

アマゾン自体は、電子書籍事業などで次のステージに進んでおり、今後どのような成長を見せてくれるのか楽しみです。

 

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