イオンのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・コストリーダーシップ戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・製品開発戦略
・市場開発戦略

 

デルタモデル
・システム・ロックイン

イオンのビジネスモデル分析

@コストリーダーシップ戦略、製品開発戦略
イオンと言えば、主要都市の郊外にはほとんど出店しているイメージがあります。

 

それもそのはずで、イオンの基本戦略は郊外型の巨大ショッピングモールを出店して、地域の消費ニーズを一手に引き受けることにあります。

 

PBブランドを作り、生産から物流まで自社で行うSPA化を進めることで製造コストを圧倒的に下げて、他店の追従を許さない価格設定を実現します。

 

もともと、イオンは四日市市で江戸時代から商いを営む呉服店たったため、スーパーマーケットへと業態を変えていく上で、大都市圏と比べると少ない客数しか見込めない状況でした。

 

なので、イオンは地域密着型の運営で、一人当たりの付加価値を上げるために、様々な事業を手掛けているというわけです。

 

このように製品開発戦略とコストリーダーシップ戦略を併せ持ち、規模の大きさを活かして全方位に経営資源を振り分ける戦略がイオンの基本戦略です。

 

A市場開発戦略
イオンは田舎発祥の企業なので、大都市や全国展開を早くから見据える必要がありました。

 

そうした中で、イオン急成長の転機となったのがアメリカのモータリゼーションです。

 

アメリカで自動車が一般大衆へ浸透していく状況を受けて、日本でも郊外型の店舗がはやり出すと見るや、いち早く郊外型店舗の運営に着手しました。

 

当時、大都市駅周辺に出店する百貨店やスーパーマーケットが多い中で、いち早く新市場を開拓していく経営スピードは、多くの会社が見習うべきだと言えます。

 

また、イオンは利益が出にくくなると、すぐに撤退して無駄なリソースは振り分けないというメリハリがあります。

 

地域貢献という意味では賛否両論ありますが、企業としては利益が出やすいところに経営資源を割くという文化で、見切りを付けるのが早く過去の成功に囚われないという点はイオンの強みと言えます。

 

現在、イオンは縮小している日本市場に見切りをつけて、アジア圏への進出を加速させています。

 

Bシステム・ロックイン
イオンを語る上で欠かせないのが、M&Aと提携の話です。

 

古くは90年代のホームセンター大手のケーヨーとの提携やドラッグストア大手のツルハとの提携など、いち早く業務提携を重ねて事業領域を広げていきました。

 

2000年に以降になると、ワーナーマイカル買収による映画館事業やジェイ・ジル・グループ社買収による衣料品事業など、M&Aも活用してさらに事業領域を広げていきます。

 

ヤオハンやダイエーなど業績が悪化した同業者も飲み込んでいき、イオンは規模拡大を続けています。

 

このような拡大を続けた結果、イオンに行けば、買い物から娯楽まで全てのニーズに応えてくれるという安心感を作り出したわけです。

 

これによって地域社会にとってイオンは生活の一部となり、システム・ロックインを作ることに成功しました。

総評

イオンという会社の経営戦略はM&Aなど駆使して、業務領域を地道に広げていくという戦略なので、非常にシンプルながら多くの企業ができないことでもあります。

 

また、イオンは提携や買収が目立ちますが、不動産や金融など自社で事業を育てて上場している会社もあります。

 

イオンという会社を語る上で様々な切り口がありますが、共通して言えるのは「先を見据えたスピード感がある経営判断」がイオンの経営戦略の根幹ではないかと思います。

 

今の日本は、大企業病にかかっている企業が多く、経営者は自分の任期まで会社が持てば良いという保身を少なからず持っているので、大胆な経営ができなくなっています。

 

イオンの攻めの経営から学べることが沢山ありそうです。

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