フェイスブックのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・差別化戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略
・市場開発戦略

 

デルタモデル
・カスタマー・ソリューション
・システム・ロックイン

フェイスブックのビジネスモデル分析

@差別化戦略、市場浸透戦略、カスタマー・ソリューション
フェイスブックの経営戦略は、ユーザーに価値を提供し続けることを根幹に置いて成長してきた企業です。

 

創業者マーク・ザッカーバーグ氏が創業時から掲げている「世界をよりオープンでつながったものにする」という企業理念を前提に価値を創造してきました。

 

実際に、創業間もなくして2008年頃からiPhoneの登場により急速にモバイル市場が広がった時に、いち早くモバイル対応のサイトを構築し、さらにその数年後にはメッセンジャーアプリとしては初の単独で動作するアプリまで開発しています。

 

フェイスブックは、ユーザーが自社サービス内で経験する満足度を向上させることを重要視しており、ユーザーにとっての価値を最大化することに注力してきました。

 

こうして「友人とつながることができるデジタルな公共スペース」というポジションを獲得したわけです。

 

このようフェイスブックの戦略は、カスタマーソリューションを軸に、既存サービスとは差別化し、かつ市場浸透戦略により我々の生活に入り込んでいくSNS企業のお手本事例と言えます。

 

A市場開発戦略
フェイスブックの急成長の原動力となったのが、新興国への急速な普及です。

 

世界の新興市場のマーケットを独占したことで、アラブの春など政治的、経済的に大きな影響力を持つようになり、絶対的なブランドイメージを訴求することに成功しました。

 

当然、たまたま新興国で使われるようになったわけではありません。

 

最小限のテキストだけを表示する「フェイスブック・ゼロ」や通信速度が遅い地域でも使用できるように工夫された「フェイスブック・ライト」といったサービスを導入することで、新興国において圧倒的なシェア高めるための戦略的なアプローチがあったわけです。

 

自社のコアサービスの品質は変えずに、地域のニーズに合わせてサービスを提供するというフェイスブックのグローバル戦略は、海外展開が苦手な日本企業にとって非常に勉強になると思います。

 

Bシステム・ロックイン
フェイスブックは、ユーザーの友人や関心ごとに応じたコンテンツを配信するニュースフィードというサービスを軸にすることで、デジタル市場において、検索大手のグーグルと二分するまでに大きくなりました。

 

我々は友人の近況や関心ごとの気になる情報をいち早く入手できるというメリットを得られるようになったわけです。

 

当然、これによりフェイスブックの接続時間は増えていくことになり、我々の生活において不可欠なものとしてシステム・ロックインを構築することに成功ました。

 

このフェイスブックのシステム・ロックイン戦略は、後に多くのSNSメディアでお手本とされており、SNSメディアがデジタル市場で存在感を出すようになった足掛かりを作ったという点でも、その功績は大きいです。

総評

経営理念を大切にして、世界最大のSNSメディアへと上り詰めたフェイスブックの経営戦略は非常に学ぶべきところが多いと思います。

 

特に、カスタマーソリューションという点においては、独自のKPIを定めて愚直に改善を積み重ねてきたという点は繰り返し強調しておきたいポイントです。

 

一方で、現在のフェイスブックは、プライバシーという観点からこれまでの考え方を変えていくことを余儀なくされています。

 

フェイスブックによって、デジタル上にも公共な場ができ、一度はユーザーに受け入れられましたが、最近の情報漏洩問題などを受けてよりクローズドな環境をユーザーが求めるようになってしまいました。

 

経営戦略上、最強と呼ばれるシステム・ロックインですが、SNSの世界においては破壊されるのが意外と早かったなという印象です。

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