マルイのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・差別化戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略
・多角化戦略

 

デルタモデル
・システム・ロックイン

マルイのビジネスモデル分析

@差別化戦略、市場浸透戦略
マルイのルーツは家具や家電の販売する百貨店事業でしたが、高度経済成長期にいち早く、顧客ターゲットを若者に、品目をファッションに切り替えて店舗運営に乗り出します。

 

リソースをファッションに集中した結果、若者に人気のあるブランドを店舗内へ集め、若者向けのファッションの象徴ともいえるマルイのブランド力を作ることに成功しました。

 

A多角化戦略
マルイと言えば、日本初のクレジットカードの仕組みを構築したことで有名です。

 

もともと割賦販売を生業としていたこともあり、クレジットカードの運用に向けたノウハウがあったという優位性を活かした多角化でした。

 

結果的に、カード手数料やキャッシングなどの金融事業で大きな利益を生み出せるようになりました。

 

近年では、カード事業で培ったノウハウを活かして、保険や家賃保証など金融事業の幅を広げており、小売業から金融業メインへとマルイの業態は変化していると言えます。

 

Bシステムロックイン
マルイの最大の特徴は、金融事業に軸足を置いた小売事業主であるということです。

 

マルイという流行ブランドを集めた大型ファッションビルに、顧客を動員して、様々な施策でクレジットカードを作らせる。

 

そして、集めたカード会員に金融サービスを提供していくというビジネスモデルです。

 

カード会員を増やすと同時に、既存会員に対しては、継続的に会員で居てもらえるようにマルイ店舗で定期的な還元を実施しています。

 

近年では、マルイのビジネスモデルを真似て、多くの大手小売店が追従の動きを見せていますが、若者ファッションというセグメントで競争優位に立つマルイは安定成長を続けています。

総評

マルイと言えば、若者ファッションというのは、誰もが頷くところかと思います。

 

しかし、実は収益を生み出しているのは金融事業であったということが意外なところです。

 

マルイが企業として優秀なところは、それをきちんと理解して、小売業は利益を出すのではなく、カード会員を増やし維持するための導線として割り切っているところです。

 

なかなか、従来コアとしていた事業を犠牲にして、新しいコアに舵を切るというのは難しいことですが、マルイはバブル崩壊後から徐々に取り組み、リーマンショック後に加速させていきました。

 

他の大手百貨店を見れば分かりますが、危機が目の前に見えてからの経営戦略では遅いということです。

 

マルイの事例は、未来を見据えて新しいことに取り組んでいく重要性を教えてくれています。

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