トヨタのビジネスモデル分類

ポーターの3つの基本戦略
・コストリーダーシップ戦略

 

アンゾフの成長マトリックス
・市場浸透戦略
・製品開発戦略

 

デルタモデル
・ベスト・プロダクト

トヨタのビジネスモデル分析

@コストリーダーシップ戦略、ベスト・プロダクト
トヨタは、もともと全車格に様々な車種を投入するフルライン戦略を取ることで、国内で圧倒的なシェアを築き上げました。

 

そして、圧倒的な販売台数を誇ることで、固定費を下げて国内メーカーに対してコスト競争力を出しています。

 

また、トヨタは成長していく過程で、アメリカを中心とした海外進出を加速させており、その際には生産効率という点において、海外メーカーに対して競争力を出してきました。

 

具体的には、トヨタと言えばTPS(トヨタ生産方式)が世界的に知られており、かんばんやジャストタイムなど、世界の製造メーカーがお手本とする生産体制を構築しています。

 

特に、現状をより良くしていくカイゼンの文化は、日本独自の文化として、高度経済成長期の自動車業界の急成長をけん引しました。

 

A市場浸透戦略
トヨタは販売のトヨタという異名をとるほどマーケティングが上手い会社です。

 

古くから、販売会社ブランドを顧客層ごとにわけることで、販売店同士の競争や顧客満足度を向上させてきました。90年代のキャッチコピーとして「いつかはクラウン」というものがあり、まさにトヨタのブランド戦略を映し出しているものです。

 

また、トヨタは戦略的に参入障壁を作るのも上手いと言われています。

 

具体例で言えば、ハイブリッド車プリウスで国内メーカーを圧倒していた時代に、ホンダがプリウスより40万円以上安いハイブリッド大衆車インサイトを189万円という価格を出してきました。

 

この時、トヨタはすぐに現行プリウスを40万円以上値下げして190万円までディスカウントしました。同時に、性能の良さをアピールするブランド戦略を取ることで同じ価格ならばプリウスの方が良いと顧客へ訴求していきます。

 

これにより、他社がハイブリッド市場に参入する場合プリウスが参考価格になるような状況を作り出し、開発費を回収を難しくして参入を阻みました。

 

トヨタという絶対強者がとる市場浸透戦略は、ある種の徹底されたものがあると思います。

 

B製品開発戦略
トヨタは製品開発においても、常に業界をリードして新製品を市場投入することで、自動車の機能向上と付加価値向上させる戦略を取ってきました。

 

最も代表的な事例で言えば、世界初の環境対応車としてハイブリッドシステムを搭載した自動車プリウスの投入が挙げられます。

 

当時の販売価格は215万円〜で設定されており、同じ車格のカローラと比較して50万円以上も高い価格設定ながら、原油高などの外部環境の恩恵を受けて、販売を伸ばしました。

 

まさに、ユーザーの利便性を上げつつ、自社の付加価値も挙げた製品開発戦略のお手本事例と言えます。

 

その他にも、古くはディーゼルエンジンの国内初搭載やオートマチックトランスミッションの国内商用車での初採用などが挙げられ、トヨタは業界で存在感を示し続けてきました。

総評

日本最大の企業がどのような戦略を取ってきたのかみてきましたが、いかがだったでしょうか。

 

典型的なコストリーダーシップ戦略を取っているのかと思いきや、積極的に新製品を投入することで自動車の付加価値向上をけん引してきたという点では、名実ともにリーダー企業にふさわしい働きをしています。

 

そんなトヨタですら現在始まっている自動車の大変革期を乗り切れるかどうかは分からないと言われているので、今後のトヨタの戦略は注目すべきかと思います。

 

電動化への対応はこれまで通り全方位戦略で、ハイブリッド、EV、FCVなど全ての技術に投資をしてきましたが、時代が自動運転、シェアリング、AI等々、様々な要因が絡んできたことで、トヨタの規模ですら全方位に投資することは難しくなっています。

 

この苦境にどんな戦略を取っていくのか日本を背負っているトヨタの動向に目が離せません。

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